今ファッション業界全体としてSustainable(人間・社会・地球環境の持続可能な発展)をテーマとして環境問題に取り組もうとする動きがあります。
自分達の息子、孫の世代さらにその未来の世界まで資源が存在する世界を目指して今の世代が取り組まなければこの問題は解消されないと私は考えます。
そんなサステイナブルに取り組んでいるスペインのシューズメーカーcabocloについて今回はお話しさせていただこうと思います。
cabocloはスペイン在住のブラジル人女性、JULIANOによって2006年に設立されたシューメーカーです。
あまり知られていないのですがブラジルは靴の生産量が中国、インドに次いで世界第3位を誇る国です。
ブラジルの靴の良さはなんといってもコストパフォーマンスです。16世期頃から始まったブラジルの靴作りですが、今日に続くまで靴工場と多くの靴職人によって支えられてきています。
デザイナーのJULIANOはこの職人達と靴工場を守るためmade in Brazilにこだわり手作業にて丁寧に作られています。
さてこちらのcabocloがなぜサステイナブルかというお話しですが、大きく理由が2つございます。
まず1つが革のなめし方にあります。
皮のなめし方には色々な方法があります。しかしその多くは有害物質が発生するもので、周辺環境が汚染されたり、なめし職人に健康的な被害が出るケースも少なくありません。私が先日読んだバングラディッシュのなめし工場の記事です。
「バングラデシュ:革なめし工場が引き起こす 労働者の健康被害 周辺環境の汚染」
このように健康被害に苦しむ子供や環境汚染が背景にあるのです。
cabocloでは全てのレザーアイテムをベジタブルタンニンなめしという方法でなめしています。
ベジタブルタンニンでは植物由来の材料を使用しているので有害物質が発生しません。
またアレルギーをお持ちの方でも使っていただけます。
またレザーが廃棄され燃やされたときに発生する有害物質もベジタブルタンニンなめしでは発生しないのでその後も地球と人に優しい製法と言えます。
またベジタブルタンニンなめしの魅力は他にもあります。
それはエイジングです。
植物タンニンなめしの良さはなんといってもエイジングが楽しめること。使い込んだ時間と共に革が柔らかくなり色艶が増してくるので、自分で革製品を育てていく喜びがあります。
恋人に感謝や愛の言葉を伝えつづけることが良好な関係につながっていくように、植物タンニンなめしの革製品も、日々のブラッシングと共に、月に数回クリームでお手入れしてあげなければなりません。その手間を愛おしいと思える人にはぴったりです。
さてもう一つの理由ですがそれはソールに使用されている素材にあります。
こちらのcabocloのソールはラバーソールを使用しているのですがそのラバーに廃棄されたタイヤの端材を使用しています。
タイヤの中には日本が誇るタイヤメーカーダンロップのものや私達にも親しみのあるブランドのものがあります。(一点一点異なるものです)
このようなリユースを徹底して行なっている姿勢はまさにサステイナブルなものづくりと言えるのではないでしょうか。
こちらのcabocloの箱には一つ一つアソートのエコバッグが同封しており、南米の空気感を感じさせてくれます。靴入れとしての役目が終わった後はお買い物用のバッグなどとしても使えるので無駄になりません。
私はこの靴からデザイナーの地元ブラジルのレザー工場そしてそこで働く職人さん達の雇用を守る姿勢、地球の環境に配慮した前向きなサステイナブルの姿勢を感じとても共感しました。
このブログそしてcabocloのものづくりから私達人類が抱える様々な問題を考えるきっかけになってくだされば幸いです。
CABOCLO / leather sandals 25
9,800+TAX
color black, brown
size 36(23-23.5)37(23.5-24)38(24-24.5)

CABOCLO / leather shoes 08 “
19,800+TAX
color black,brown
size 37(23-23.5), 38(23.5-24), 39(24-24.5)
