ASAHI DECK

ASAHI DECK VENTILE

color: BLACK,KHAKI,BEIGE

 price: 10,000+tax

 

本日ご紹介させていただきますスニーカーは「ASAHI」という久留米を拠点とした日本製のスニーカーブランドです。

feetsでは取り扱いが今回で3シーズン目になります。お店でご覧いただいたことのある方もいらっしゃると思いますが、今回はASAHIの歴史や今シーズンから取り扱いを始めさせていただきましたモデル”DECK”についてお話しさせていただきます。

まずASAHIのデッキシューズを語る上で欠かせないのがアメリカのシューズメーカー「スペリートップサイダー」です。

スペリートップサイダーは米国北東部・コネチカット州で生まれました。

ヨット乗りでもあったポールスペリー氏は濡れて滑りやすい船のデッキの上で度々足を滑らせており、どうしたら船の上でも滑ることなく立っていられるか頭を悩ませていました。1935年寒い冬のある日スペリー氏は愛犬のプリンスの散歩をしていました。

寒さで路面は凍り、滑りやすくなっていました。しかしそんな中元気いっぱいに走り回っているプリンスの姿を見ました。

スペリー氏はその場でプリンスを抱き抱え足の裏をよく観察しました。よく見ると犬の肉球には細かい亀裂のようなものがありそれが氷の上で滑らない理由であると考えます。

すぐさま家に帰りスニーカーのソールにナイフで切れ込みを入れました。

そうして生まれたソールがスペリーソールです。

スペリートップサイダーのデッキシューズは発売後、瞬く間に船乗りの間で話題になり、数年後には海軍士官学校で正式採用されるまでになりました。

80年代には北米のプレッピーの学生達を中心にファッションアイテムとしても取り入れられ、また第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディも愛用していました。

そうして人気を得たスペリートップサイダーは大量生産を強いられることになり、アメリカの生産だけで全てを賄えなくなりました。

そんな時に白羽の矢が立ったのが日本のアサヒシューズです。当時から高い技術を誇っていたアサヒシューズは生産の一部を請け負うことになります。

そして1970年代から日本での生産が始まります。当時からアメリカ本国生産のデッキシューズを凌ぐクオリティでものづくりをしており、アサヒシューズの生産していた1970年代のものはマニアの間でも完成度が非常に高いとされています。

アサヒシューズから2017年に生まれたブランドASAHIはこの当時のデッキシューズを再現させるべく当時と同じ工場で当時の貴重な木型やサンプルを参考に作られています。

ASAHIのデッキシューズがここまで評価されているのには理由があります。

それは大きく分けて2つあります。

まず1つはバルカナイズ製法と呼ばれる、スニーカーの本体と、ソールの間にまだ固まっていないゴムをはさみ、専用の釜に入れて高温で圧力を加えながら、硫黄等の加硫剤を加える事で、ゴムを硬化させてスニーカーを接着する製造方法です。

これによって糊で付けたものに比べ本体とソールが剥がれづらくさらに横や斜めにかかる力にも強いという特徴があります。

しかしこの方法には熟練した職人技が必要な上に、この製法に必要なバルカナイザー(加硫缶)は、今やシューズメーカーには国内で数えるほどしか残っていません。

そして2つ目に袋縫い製法であることが挙げられます。通常、靴はアッパーの表材と裏材を貼り合わせるために糊を使用していますが、ASAHIのデッキシューズはこれを使用せず、直接キャンバス生地を袋状に縫うことで、キャンバス生地に独特のくったりとした肌馴染みの良い柔らかさを実現させています。

一足のスニーカーにここまでストーリーのあるものはそう多くはありません。

是非店頭で見てそして履いて感じてみてください。

 

NAOTO